札幌から車で約2時間、北海道南西部に位置する海産物と風の街『寿都』。
その昔、ニシン漁で栄えた『ことぶきの都』では、現在では小女子や牡蠣、ほっけなど獲れる魚介類は通年で70種を超えるそう。
新鮮な海鮮の宝庫の寿都に春の味覚の『生しらす』を食べに行ってきました。
すっつ しらす会館
やってきたのは海沿いに建つ『すっつ しらす会館』さん。
近くにある「寿都湾 元祖かき小屋」さんと同じ「寿都マルトシ吉野商店」さんが運営するお店です。
この日は祝日で6時から営業をしていたそうですが、到着したのは10時少し前。
先客2組、入店後続々と来店されていました。
お目当ては毎年4月下旬〜5月下旬までの約1ヶ月間が漁期の『生しらす』。
昨年は記録的な不漁とニュースにもなっていましたが、今年も漁が始まったと聞き早速やってきました。
事前に確認したところ、「入荷がない日には本州産の生しらす」の提供があるとのこと。
寿都産を食べることができれば一番良いのですが、「寿都で生しらすを食べる」というのが春の恒例行事の私たちは何処産であっても食べることが出来るのであれば行こうとやってきました。
店前に張り紙が貼ってあり、この日は「静岡産」の「生しらす」の提供とのことでした。
風の影響で漁に出ることができない時もあるので、入荷状況はお店のブログからも確認することができます。
店内
お店は海沿いにあり、店内にはテーブル席と海を眺める横並びの席があります。
海を眺める席が空いていたのでこちらに座ります。
天気が良く、海の青が濃く綺麗で最高の景色です。
メニュー
メニューは「生しらす丼」や「釜揚げしらす丼」「生しらす&生うにの2色丼」などもあります。
「ジャンボサイズ」も気になるところですが、今日はこの後も寿都で食べ歩きをするので普通盛りでグッと我慢。
寿都は春が旬の「寿かき」も有名です。
メニューには「生かき」「蒸しかき」もありました。
実食
生しらす丼+生かき
生しらす丼 1,700円
生かき 350円
筆者注文は『生しらす丼』と『生かき』。
『生しらす丼』には「蒸し牡蠣」「しらすの佃煮」「漬物」「お味噌汁」が付きます。
普段主役の「牡蠣」がサイドで登場するなんて贅沢です。
「生しらす丼」には生姜、ネギ、紫蘇、そして卵黄がのっています。
まずは何もかけずにそのままいただくと、甘みがあり口の中でとろっと溶けていき美味しいです。
卵黄を割って絡めて食べるとマイルドになりこれまた美味しい。
生姜醤油をかけると最高に美味しいです。
普段生しらすを食べる機会はあまりないので、量もたっぷりで贅沢です。
今回はしらすの漁獲量が全国屈指の「静岡産」の生しらす。
しらすはイワシやアユなどの稚魚の総称を呼び、今回は食べることができなかった寿都産のしらすは諸説あるそうですが小女子の稚魚を指すようです。
本州のものより少し柔らかいのが特徴なのだそうです。
丼についてくる寿都名産の「しらすの佃煮」。
甘辛くご飯に合う味付けでこれもまた美味しい。
お土産の販売もされていました。
こちらも丼についてくる「蒸し牡蠣」。
牡蠣の味が濃く、間違いない美味しさ。
同行者佐藤は牡蠣が苦手なので有難い気持ちで佐藤の分もいただきました。
別で注文した『生かき』。
ぷりぷりで磯の香りと程よい塩っ気が最高です。
海を眺めながら食べると更に美味しく感じるように思います。
釜揚げしらす丼(卵黄抜き)
釜揚げしらす丼(卵黄抜き) 1,700円
岩のりの味噌汁へ変更 150円
同行者佐藤は『釜揚げしらす丼』。
生卵が苦手なので卵黄抜きで注文しましたが、本来は卵黄がのっています。
過去にハーフ丼などもいただきましたが、最終的に一番好きなのがこちらの釜揚げのようです。
お味噌汁は+150円で『岩のりの味噌汁』に変更可能とのことだったので岩のりには目がない佐藤は変更することに。
寿都は岩海苔も有名ですね。
タイミングによるかも知れませんが、周囲の多くの方が変更されているようでした。
ふわふわの釜揚げしらすがたっぷりとのっていて贅沢です。
壁に「オススメの食べ方」が貼られていたので、オススメ通りに食べすすめます。
まずは生姜を小皿に移して生姜醤油にして全体にかけて食べていきます。
しらすの塩っ気と生姜醤油が合わさり最高に美味しい。
一度にこんなに沢山のしらすを食べれるのが嬉しいとご満悦の様子。
オススメの食べ方だと好きなタイミングで卵黄を割り食べすすめ、半分ほど食べたらごま油をひと回し。
胡麻の香りが合わさりこれもまた美味しいです。
道産子としては寿都産が食べたいところでしたが静岡産もとても美味しかったです。
何より日本海を眺めながら食べるこの雰囲気に大満足。
岩のり弁当
会計時にレジ横で『岩のり弁当』を購入。
このお弁当をお目当てに来る方もいるそうです。
岩のり弁当 1,080円
系列の『寿都湾 元祖かき小屋』では店内で出来立ての「岩のり弁当」をいただくことが出来るそうです。
少し崩れてしまいましたが、蓋を開けると綺麗なのり弁の登場。
寿都湾の磯場で手摘みされた貴重な岩のりを使用されているのだそうです。
横にはご飯のお供の「しらすの佃煮」と「沢庵」「鮭」が付いています。
いつも食べている海苔とは色も香りも異なり、風味が強く美味しいです。
醤油でしょうか?がほんのりとかかっていて海苔の旨みを引き立たせてくれます。
そして驚いたのはなんとご飯とご飯の間に海苔が挟まっています。
手摘みされた岩のりはかなり高級です。
まさか中にも入っているとは思わず、そのため海苔の風味を強く感じることができ贅沢なお弁当です。
店内で素敵な景色を眺めながら食べるのも、お弁当もどちらも美味しかったです。
春の味覚を堪能し大満足でした。
お店情報
「すっつ しらす祭り」と書かれた大きな垂れ幕が目印です。
駐車場はお店の横と向かいにあります。
営業時間は筆者の訪問した日は6時開店でしたが、翌日は9時からでしたので事前にお店のブログまたは電話で確認をするのが確実かも知れません。
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