札幌から車で約2時間、北海道の西積丹に位置する海と山に恵まれた『岩内』。
ビールの原料にかかせない野生のホップが初めて発見された地であり、日本で初めてアスパラガスの栽培に成功した地でもあります。
また、「たらこ」や「ほっけ」など海産物も豊富です。
そんなまちにある海鮮好きさん必見の温泉旅館『髙島旅館』さんに宿泊してきました。
特に貝類、鮑が好きな筆者にとっては一生に一度は行きたい素晴らしいお宿です。
いわない温泉 髙島旅館
札幌から車で約1時間半、積丹半島に位置する『岩内町』。
温泉好き・グルメ好きの方では知らない人はいないという知る人ぞ知る温泉旅館の『髙島旅館』さんがあります。
その素晴らしさは『料理・温泉・接客』どれもが最上級で一度宿泊すると必ずまたリピートしたくなる魅力満点なお宿です。
また料理のボリュームもかなりあるので宿泊される方は是非お昼は軽めにして来られるのをオススメします。
予約は電話予約のみ。
週末は早い時期から満室になることが多いのですが、キャンセル情報がFacebookで出ていることもあるので要チェック。
館内
フロント
駐車場に車を停めるとすぐに従業員さんが出てきて下さいました。
木の温もり溢れるフロントは精算時とパンの販売もされるのでその際に立ち寄らせていただきました。
ロビー
チェックインはフロントではなく、こちらのロビーにて行います。
温もりがありお洒落な空間で温泉上がりにこちらで寛いでいる宿泊者の方も多かったです。
また、翌朝の食後のコーヒーはレストランでいただくかこちらのロビーで飲むこともできました。
チェックインを済ませると館内の案内をしていただきながらお部屋へ向かいます。
お部屋
お部屋は2階で客室は全部で12室、宿泊時も満室のようでした。
改めてお部屋でも館内や食事の案内をしていただき、滞在早々ですが心を掴まれる心地の良い接客です。
この日は曇天でしたが陽の光が入る明るいお部屋で、まず目に入るのは木目調の大きな窓。
緑が茂っていて長閑な景色で夜も静かでゆったり落ち着ける大人の宿です。
お部屋は和室で木の温もりが優しく落ち着く雰囲気で自然木や土壁など天然素材を使用されているそうです。
お部屋も館内も清掃が行き届いて綺麗なお宿です。
クローゼットには浴衣と金庫、温泉に入る際に持って行ける籠にはタオルがセットがれています。
これが用意されているととても有難いです。
室内にはテレビや暖房、空気清浄機など必要なものが全てありました。
冷蔵庫にはお水にビール、お酒もありました。
今回予約したプランは『これでもかプラン』という一部の飲み物を除いて滞在中の飲み物が飲み放題の飲兵衛には嬉しいプランです。
その為、この冷蔵庫のお酒も全て飲み放題という素敵なプラン。
「これでもかプラン」以外の場合は有料になるのでご注意ください。
洗面所、お手洗いはウッド調。
歯ブラシやコップももちろんあります。
髙島旅館さんの水道水は全て地下水なのだそうで、キンキンに冷たく美味しいです。
お着き菓子にはドライみかん。
一階でも販売されていました。
クラフトビール
お部屋で寛いでロビーへ。
髙島旅館さんではロビーの横にビールサーバーが置いてあり、日替わりで4種類のクラフトビールを飲むことが出来ます。
その日提供されるビールの詳細も書かれているので、普段飲んだことのない珍しい種類など見て楽しみながら味わえるのが嬉しいです。
更に嬉しいことに、『これでもかプラン』はこちらのクラフトビールもなんと飲み放題。
通常価格でも一杯350円と飲みやすい価格なのが良いですね。
※内容や価格は宿泊時のものの為、変更になる場合があります。
『これでもかプラン』の場合は専用のグラスを渡され、滞在中はこのグラスを使用する流れとなります。
飲み放題以外の方は別のグラスで容量もこのグラスより大きいものでした。
素敵なお庭のテラスがあるので、せっかくなのでこちらでいただきます。
喫煙所は屋内にはなく、テラスの一角で吸えるようになっていました。
せっかくなので4種類とも全て飲ませていただきました。
このサイズのグラスが私には有り難く、どれも特徴が全く異なり飲み比べできるのが楽しかったです。
温泉上がりにビールを飲みながらボーッと緑を眺めるという、食事前の最高な時間でした。
夕食
※食事の内容宿泊時のものの為、季節により変更があります。
待ちに待った食事はお部屋食。
並べられている最中にも新鮮な海鮮の数々に終始驚かされます。
時間は17時から30分刻みで選ぶことができ、私たちは最終の18時半からでお願いしました。
飲み物は筆者は冷蔵庫にあった瓶ビール、佐藤はせっかくなので地酒の『いわない怒涛』。
キリッとした飲み口で美味しかったようです。
乾杯し、早速実食。
並んでいる食事は全て新鮮な海鮮ばかり。
後から運ばれてくるものもあり、こんなに贅沢して良いのかと不安になる程。
驚いたのはこちらの『活ヒラメの活け造り』。
まだ動いた状態で運ばれてきて〆たてほやほやです。
身は透明、鮮度抜群でコリコリの食感が堪りません。
二人での宿泊ですが舟盛りいっぱいになる大きい平目一匹分です。
わさびは本わさびで自分でするタイプでこれまた贅沢。
『なまこ酢』はコリコリの食感で味付けがちょうどよく、お酒が進む珍味です。
黄金に輝く雲丹は『エゾバフンウニ』と『ムラサキウニ』のなんと二種類。
「赤うに」とも呼ばれるエゾバフンウニは身がしっかりしていて甘みが強く旨いの一言。
北海道では「白うに」とも呼ばれるムラサキウニはとろりとしていて口の中ですぐに溶けていきます。
豪快な姿で登場した『鮑』は食べ方を丸齧りか切っていただくかを選択することができます。
貝好きの筆者今まで鮑も食べてきましたが丸齧りとは初めて聞かれた質問でした。
こんな機会なかなかないので筆者は丸齧り。
身が厚く大きな鮑は弾力があり、コリッコリを超えてゴリゴリの食感です。
この食べ方は歯と顎の強い方におすすめです。
切っていただいたバージョン。
コリコリで磯香りが堪らなく贅沢です。
「鮑のウロ」はポン酢でいただきます。
これがまた美味しくてお酒が進みます。
更に『お刺身』も付いてきます。
帆立・海老・北寄、どれも鮮度が抜群です。
『鮑・椎茸・つぶ』の海鮮焼き。
こちらを卓上で炭焼きにしていただきます。
鮑が丸々一個、改めて贅沢です。
活鮑なので火にのせると動いています。
焼き上がりを待つのも楽しい時間、串がスッと刺されば食べ頃なのだそうです。
お刺身とは異なり身が柔らかく、スッと噛みきれ、味がギュッと凝縮されていて生とは違う旨みがあります。
大きく肉厚な椎茸もつぶも美味しかったです。
更にこの豪華な食材の山は『浜鍋』。
ここでも一人一つの鮑の他、カニやソイ、ツブにアサリなどたっぷりの魚介のオンパレード。
こんな贅沢な鍋、これだけでもメイン級の料理です。
たっぷりの魚介が染み出たつゆも美味しく最高でした。
ここでやってきたほかほかの『白米』は「ゆめぴりか」で島牧で栽培されている自家栽培のお米だそうです。
お米の甘みを感じる美味しいお米で、絶妙な炊き加減、これだけの料理を食べてもお櫃一つペロリと完食。
余裕があればお代わりしたいほどでした。
ご飯と一緒にやってきたのは焼魚の『もんけの塩焼き』。
メバルの仲間で淡白な白身、これがまた白米によく合います。
〆のデザートは『メロン』。
満腹な筈がとっても甘くて胃のなかにスッと落ちていきます。
鮮度・味・ボリューム、どれもが最高で無我夢中で食べた大満足の夕飯でした。
全てのお料理が主役級で素材にこだわり丁寧に調理されていてこの時点ですぐに次の予約をしたくなるほどでした。
朝食
翌朝、前日の夜の満腹がどこへやら起きるとお腹はぺこぺこ。
朝食はレストラン会場でいただきます。
時間は7時半からで好きな時間に向かうことが出来ます。
食事処は窓が大きく緑いっぱいに広がる景色を眺めながらいただけます。
一つ一つのお料理に付いて詳しく説明をしていただけるので、食べる楽しみが更に増していきます。
昨夜食べて感動した「白米」はお櫃ごはんを平らげてしっかりお代わりもいただきました。
朝から『イカ刺し』が食べられる贅沢。
甘みがあり、生姜醤油で美味しくいただきました。
焼魚の『ほっけ』は身がふっくらしていて脂ものっています。
醤油をかけや大根おろしと一緒に食べると更に美味しくご飯が進みます。
朝食にはハムエッグやサラダ、自家製の佃煮や塩辛にお漬物などもあり一つ一つが丁寧で身体に優しく美味しいものばかり。
赤井川の『山中牛乳』。
濃くて美味しく、朝からお腹いっぱいで幸せな朝食でした。
髙島旅館のぱん
館内のエレベーターに見かけた『髙島旅館のぱん』の素敵な案内。
自家製のパンの販売が朝8時半から行われているそうです。
のんびり朝食を食べ、食後のコーヒーをいただいた後にフロントに寄ると残り二つ。
種類も沢山あったようで早くこれば良かったと後悔。
販売からものの数分で売り切れになることもある程人気なのだそうです。
最後の二つを購入し、帰宅後にいただきましたがもちもちの生地で美味しかったです。
何を食べても美味しいお宿です。
大浴場
※撮影許可を得て撮影しております。
食事の話ばかりをしていましたが、髙島旅館さんのお風呂は天然温泉で泉質も素晴らしいです。
女湯、男湯ともに内湯、露天風呂が一つずつとサウナもあります。
すっきりしていて綺麗な洗面台、写真は男湯で女湯の方が洗面台の数が多かったです。
ドライヤーに基礎化粧品もあります。
お水はコップがあり地下水を飲めるようになっていて、湯上がりに飲むキンキンに冷えたお水が最高でした。
脱衣所は籠タイプで数が多いので他のお客さんがいても混み合うことがありませんでした。
内湯は浴槽は御影石とヒバ、壁は杉で造られているそうでほのかに香る木の匂いが心地良いです。
源泉から浴槽までの距離が近いためお湯の鮮度が良く、とろっとした泉質から美肌の湯とも呼ばれています。
お湯の温度が少し高めで筆者好みで夜中にも一人入浴を楽しませていただきました。
造りは同じですが、女湯の方が広めに造られていました。
身体を芯まで温めて向かう露天風呂がまた最高。
自然に囲まれた檜の露天風呂は自然の香りと檜の香りに包まれて開放感があります。
山の中なので夜には綺麗に星が見えてつい長湯してしまいました。
他にも緑が眺められるサウナもあり、とても気持ちの良い温泉でした。
髙島旅館さんは日常を忘れて贅沢を味わえる素敵な旅館でした。
筆者も一年に一度自分へのご褒美に行きたいなと思います。
お宿情報
札幌から車で約2時間、公共交通機関で向かう方は岩内バスターミナルから旅館まで無料の送迎があります。
前日までの予約が必須となるそうです。
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