2箇所の温泉と地元食材の料理を味わう宿 おとべ温泉郷『光林荘』

北海道の南西部にある『乙部町』
「白い傾斜地」を意味する滝瀬海岸(シラフラ)やくぐり岩など絶景を見ることができるまちです。
ニシン漁で栄えた乙部町では新鮮な海鮮を始めとした海・山の幸も豊富で豊かな自然と美味しい食を楽しむことができるまちです。

目次

おとべ温泉郷 光林荘

本日宿泊するのは乙部町にある『宿泊体験施設 おとべ温泉郷 光林荘』さん
2015年にバリアフリー設計の木の温もり溢れる館内にリニューアルされています。
日帰り入浴施設が併設されていて、宿泊者限定の温泉と2箇所の温泉を楽しむことができるお宿です。
人気観光地のシラフラ(滝瀬海岸)から約5分ほどの距離にあり、観光後のチェックイン。

向かって右手には日帰り入浴施設の「おとべ温泉 いこいの湯」があります。
館内で繋がっていて宿泊者はこちらの温泉も利用することができます。

フロントでチェックインを済ませるとお部屋まで係りの方が案内してくれます。
温泉の利用方法や時間などを教えていただきながらお部屋まで向かいます。

客室

客室は和室、洋室ツイン、和洋室の全17室。
各部屋には乙部町の観光名所や昔の地名が名付けられています。

本日宿泊するお部屋は『中歌』
お部屋はオートロックでした。

扉を開けてシューズボックスの隣はお手洗い。
右手に部屋があります。

入口横に飾られていた写真は部屋の名前の『中歌』の説明が書かれていました。
前浜があるところで現在の地名は元町とのこと。
旧地名なんですね。

自然に囲まれた立地なので虫が遊びにきた時用のガムテープ。
先の部屋の名前の説明もそうですが、一つ一つ細かいところまで説明がありとても親切な印象があります。

お部屋は和室、広く明るくとても綺麗です。
向かって左手にはテレビや金庫、クローゼットがありタオルと作務衣が用意されていました。

机の上には館内案内とお茶セット、お着き菓子の温泉饅頭もありました。

奥には陽の光が入る大きな窓。
湯上がりにこちらの椅子に座りながら外の景色を眺めるのが至福の時間でした。

翌朝には子鹿も遊びに来ていました。

冷蔵庫、ケトル、コップ類。

冷蔵庫の中には冷えたお水が用意されていました。
乙部町はお水の美味しいまちです。

その横には洗面台があり、ドライヤー、歯ブラシ、基礎化粧品などのアメニティが揃っています。

その横には扉があり、浴室があります。
奥に洗面台や浴室があるのは少し珍しいように思いました。

扉を開けると広く開放的な浴室が現れました。
こちらは温泉ではありません。
洗い場も広く、こちらの窓からも外の景色を見ることができます。
大浴場は2箇所ありますが、大浴場に行けない方もゆったりお風呂に浸かることができるのが良いですね。

入口横にあるお手洗い。

お部屋も水回りも全て綺麗にされています。

夕食前に温泉饅頭で一息。
売店でも販売されていましたが美味しいお饅頭でした。

館内

光林荘さんでは館内に道南地域で生産された樹木を使用されているそうです。
建物はヤチダモ林に囲まれた立地にあり、木の温もり溢れる優しい雰囲気です。
建物は平屋でバリアフリー設計にリニューアルされていて、入口は自動ドアで段差もなく、廊下も広く手すりも設置されていました。

チェックインはこちらのフロントで行いました。
従業員さん皆さん明るく親切でとても気持ちの良い接客でした。

フロント横には浴衣と作務衣がありました。
部屋には女性Mサイズ、男性Lサイズの作務衣があり、こちらにはSサイズ、LLサイズの作務衣が用意されていました。
浴衣・作務衣両方から選ぶことができるのが良いですね。

フロント向かいには食事処。

その横には自動販売機コーナーと喫煙室。
客室は全室禁煙なので喫煙する際はこちらへ。

自動販売機コーナーにはジュースにアルコールもありました。

フロント横には宿泊者専用の大浴場。

反対側には日帰り入浴施設の「おとべ温泉 いこいの湯」の入口。

館内には予約制の貸切風呂もあります。

売店は7時〜20時までの営業。
乙部町の特産品やお菓子を購入することができます。

食事で提供された山くらげや塩辛などが販売されていました。

売筋No1は光林荘限定商品のたらこの切子。

夕食

夕食は『食事処 こうりん』でいただきます。
観光でチェックイン時間が遅くなったので最後の時間の19時からでお願いしました。

中に入ると部屋の名前の書かれた紙があり、準備されている席に座ります。
既に並べられている料理と後から出来立てで提供されるものがあります。
鍋物に火を入れていただいて夕食の開始。

ドリンクメニューには乙部醸造ワインや乙部町の観光名所「元和台海浜公園」「舘の岬」の名前が付いた冷酒などもありました。

この後温泉を楽しむ予定なのでここではソフトドリンクのジンジャーエール。

食前酒は『梅酒』
さっぱりしていて飲みやすい梅酒です。

前菜『鰊くんせい』『烏賊なめろうと小松菜の和え物』『ゆり根と南瓜と黒豆の茶巾』
お酒によく合うアテです。

ご飯は献立通りだと最後に来ますが「好きなタイミングでお持ちできますので」と声をかけて下さいました。
お酒を飲まない場合には有難い一言です。

御造りのお刺身盛り合わせは『サワラ・サーモン・マグロ・エビ』
今回2泊3日で道南旅行をする中で海鮮も沢山食べましたが、こちらのお造りがとても美味しく印象的でした。

食事の内容は季節により異なりますが、特にサワラとマグロのお刺身が美味しかったです。

煮物『彩り豆腐、里芋、蕗、青紅葉』

出汁が美味しく上品で身体が喜ぶ味です。

焼物『乙部産桜鱒のタルタルソース』
地物の旬のものはその響きだけでもご馳走です。

表面が軽く炙られたタルタルソースも美味しく他のお料理もですが、どれも味付けが美味しいです。

揚げたて熱々で運ばれてきたのは揚物『天ぷら盛り合わせ』
内容は鶏天・海老真丈・舞茸・百合根・ピーマン。

天然塩をつけていただきます。

外はカラッと中はほくほくの乙部町の特産品の百合根。

仕入れ状況により内容の変更があるそうで、この日はブロッコリーからピーマンに変更。
この形状のピーマンの天ぷらは初めてですが帰宅後早速自宅で真似しました。

火が消えたところで蓋を開けたのは鍋物『道産鶏つみれ鍋』
つゆの良い香りに食欲のエンジンがかかります。

鶏つみれ、お豆腐・お野菜にうどん入り。
鶏つみれも味の染みたうどんも美味しかったです。

蒸物『茶碗蒸し』
熱々で提供されました。

出汁が美味しく幾らでも食べられそうです。
中には百合根や栗、海老に鶏肉など沢山具が入っている豪華な茶碗蒸しです。

酢物『蟹の辛子酢味噌かけ』

全てがリセットされるようなさっぱり感で食事終盤に嬉しい一品です。

御食事『乙部産ゆめぴりか 香の物 椀』

お味噌汁はとろろ昆布とお豆腐とお麩、お出汁が美味しいです。

香の物は売店で販売されていた「こりこり山くらげ」でしょうか。
食感も味も良くご飯に合います。

ツヤツヤと輝く乙部産のお米、甘みがあります。

食後のデザートは水菓子『あまおう水羊羹』
程よい甘さでボリューム満点のお料理を食べた後でもツルッと食べられる美味しさです。

今回予約したのは「おすすめプランの竹」
他にもお料理をグレードアップさせた特別プランや朝食のみプランなどもありました。
お料理一品一品が丁寧に調理されているのが伝わってくる大満足な夕食でした。


翌朝の朝食を楽しみにしながら食後に温泉を満喫します。

朝食

翌朝スッキリと目覚めて朝風呂を堪能し朝食へ向かいます。
場所は夕食と同じ「食事処 こうりん」。
朝食は7〜9時までの好きな時間に行くことができます。

各に提供される料理のほか、サラダなどはハーフビュッフェになっています。
朝は食べられる量が人によって異なるのでこのタイプは有難いと思います。

サラダ、生卵、納豆、海苔、おいしい味噌塩辛、お漬物、昆布の佃煮、デザートもあります。

ご飯とお味噌汁は最初はお宿の方が入れてくれて、お代わりはセルフでできるようになっています。
飲み物はお茶、お水、牛乳、珈琲が用意されていました。

全て揃っていただきます。

サラダはドレッシングが三種類用意されていて私はゴマでいただきました。
朝から身体が元気になる気がします。

お出汁の効いたお味噌汁、具はふのり。
夕食でも思いましたが、ふっくらと炊けた乙部産の白米が美味しいです。

ちょうど良い塩加減の鮭、朝食にあると嬉しい好物のたらこ。
ご飯が進むおかずが沢山あるので、美味しく食べることができるちょうど良い量です。
きんぴらごぼうや厚焼きたまご、お漬物も各々にセットされていました。

昨今不漁と言われているイカですが、朝からイカ刺しが提供されました。
これは嬉しいです。

生姜醤油でいただきましたが、甘くて美味しかったです。

ハーフビュッフェにあった「みそ塩辛」

イカがコリコリしていて味にコクがありとても美味しかったです。
これとご飯があれば幾らでも食べられそうです。

売店で販売されていたのでチェックアウト時にすかさず購入。
帰宅後すぐに食べ切ってしまったので幾つか購入すれば良かったと後悔。
また行って購入したいと思います。

ご飯もお代わりして美味しく大満足。

食後のコーヒーは二種類ありました。

朝からコーヒーを飲むのはいつぶりでしょうか。
こういう時間が外で泊まる醍醐味です。

牛乳もいただきましたが、滑らかで美味しく驚きました。

コーヒーもいただき、大満足の食事でした。

温泉

おとべ温泉 いこいの湯

宿泊者が利用できる温泉は二箇所あります。
まずは隣接する日帰り入浴施設の『おとべ温泉 いこいの湯』
日帰りでの入浴料は400円、嬉しい値段設定です。

営業時間は11〜21時の為、チェックイン当日の21時まで入浴が可能です。
月曜日は定休日だそうです。
※情報は取材時のものの為、変更になる場合があります。

いこいの湯はシャンプーなどが備え付けではないので日帰り利用の方は持参が必要です。
宿泊者はフロントで伝えるとアメニティをいただけるのだそうです。

連絡通路を渡って向かいます。

許可を得て撮影しています。
通路を抜けた先に『おとべ温泉 いこいの湯』が現れます。
休憩所や浴場には地元の作家さん達による彫刻やタイル画などが飾られていました。

男女の入れ替えは一ヶ月単位で行われるそうです。
今回は向かって右手側の浴場を撮影させていただきました。

中に入るとまず脱衣所。
洗面台は2台、無料で利用できるドライヤーも用意されていました。

ベビーベッドや貴重品ボックスもありました。

明るく綺麗な浴場にはサウナと水風呂、浴槽は二つあり内湯と露天風呂が一つずつありました。

洗い場は広く沢山あるので混んでいても待つ心配はなさそうです。

光林荘さんの温泉は源泉からの温泉水をそのまま使用している源泉100%かけ流しの本物の天然温泉です。

少しあつめのお湯がとても気持ち良く、上がってしばらくは身体がポカポカです。
肌もツルツルになるような気がします。

奥には露天風呂があります。

風が心地よくいつまでも入っていたくなる露天風呂です。
自然に囲まれた温泉とあって、途中森の中で顔を覗かすきつねも見ることができました。

入口横にあるサウナ。

中は2段になっていました。
落ち着くサイズ感です。

サウナの隣には水風呂もあります。

明るく、洗い場も広く、湯から上がってもしばらくポカポカが持続する温泉でした。

湯上がりの休憩スペース、日帰り入浴の際はこちらで待ち合わせすることもできます。

火照った身体に嬉しいキンキンに冷えたお水も用意されていました。

宿泊者専用大浴場

こちらは宿泊者専用の浴場。
チェックインから翌朝8時まで夜通しで入浴することができます。
夕食後の寝る前にも入ることができるのが有難いです。

男湯は突符岬、女湯は琴平岬。

こちらは琴平岬。

脱衣所には脱衣籠、こちらにも貴重品ボックスがありました。

洗面台は3台あり、ドライヤーに基礎化粧品も揃えられています。
男湯にもアメニティが用意されていました。

陽の光が入る明るい浴場です。
内湯一つと露天風呂一つの二つの浴槽があります。

洗い場は左右に並んでいて、こちらにはシャンプー類が用意されています。

源泉かけ流しのため、高温になる場合があるそうで湯加減を確認してから入浴し、あつい場合は加水または攪拌棒で調節をと注意書きがありましたが、あつめのちょうど良いお湯加減でした。

窓から見える緑が綺麗です。

男湯も女湯も左右対称で同じ造りになっていました。

露天風呂には屋根からネットがかかっていて落ち葉や虫などが入らないようにされていました。
山の中にある温泉だとどうしても葉などが入ってしまうのは避けられませんが工夫されていて、とても綺麗にされています。

乙部温泉は肌触りが良く、保湿性に優れた温泉で美肌効果の高いお湯なのだそうです。


食事も美味しく、温泉も良いお湯で従業員の方も皆さん明るく気持ちの良い接客でまた来たいと思える温泉宿でした。

周辺

お宿から歩いてすぐにところに舘浦温泉公園があり、公園内には「素足のこみち」という健康遊歩道があります。

私も歩いてみましたが足のツボに刺さり数歩で断念。
宿泊時の朝の散歩に行かれるのも面白いと思います。

お宿情報

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次